江戸川乱歩が読みたくて
先日ご紹介した動画チャンネル『ミステリー文学の本棚』の配信者さんである、あべしぃさん。
今回もこの方の動画を再視聴していて読むキッカケになった江戸川乱歩作品。
過去の動画で『一週間江戸川乱歩生活』という企画をされてたですが、実は私、江戸川乱歩作品は一切読んだ事がありません。
そもそもミステリーをよく読むようになったのもここ最近ですし、元々読書好きとはいえ、児童書を好んで読んだりホラー作品を好んでいたので、触れるキッカケが無かったんですよね。
そういえば読んだ事ないなぁ……面白いんだろうけど、古い作品は読みにくいものが多いからなぁ……
なんて思いつつまたこの動画を再視聴した際に、これはもう読むしかない!と思った次第であります。
先日もこの方の動画がキッカケでずっと気になっていた『屍人荘の殺人』を読んで大正解、とんでもなく面白くて寝る間も惜しんで一気読みしてしまったくらいでした。
であれば、江戸川乱歩なんてその最たるでは?古典ミステリーの王道、探偵小説のレジェンドじゃないですか。
ならば読むしかあるまいて。
そう思ってとりあえず『D坂の殺人事件』を買ってきたのですが、カバーがまさかのアニメ絵で驚きました。
知人に聞いたところによると、「文豪ストレイドッグス」というアニメがやってたらしく、過去の様々な文豪が超能力のような物を携えて出演しているらしいです。
フワッと聞いた内容なので全然理解してませんが、機会があれば観てみようと思います。
さて話しは戻りまして。
読み始めてから魔眼の匣を読み始めたりなんやかんや浮気をしつつ、読み慣れない少々古めの文体に遅読の極み。
二週間ほどかかってやっと読了しました。
読み始めて初めて知ったのですが、これ短編集だったんですね。
全く事前知識を入れずに買ったのでサクッと事件が解決してしまって驚きました。
この驚きはあれだ、初めて読んだ西村京太郎の鉄道ミステリーが短編集だった時と同じ驚きです。
え!?もう犯人捕まえていいの!?
って、読みながら焦った記憶……
さて、感想はと言いますと、これがすごく面白かったです。
入りが短編集で良かったかもしれない。
これが明智小五郎探偵が初めて出てくる作品だとか聞きましたが、確かに彼の初めての紹介が、なんだか良く分からないがいやに犯罪に興味があり頭のいい若いのがいるって感じのふんわりした紹介でした。
それが次の短編では既に探偵になってたりして、ちょっとばかし驚いたりもしつつ。
基本的に犯人もしくは被害者やそれを取り巻く人々を中心に話しが進んでいくのであまり明智小五郎の出番は多くないのだが、またそれがいい。
犯人の我儘だったり傲慢だったり悲しさだったりが短いながらにも良く描かれていて、読んでいてなんとも飽きが来なかった。
(そのわりに読むのが遅かったのは何故なのか)
実は他にも江戸川乱歩作品をいくつか購入していて、次はどれを読もうかと悩む日々です。
先に綾辻行人さんの『十角館の殺人』を読もうかとも思っているところ。
ふむぅ、悩ましい。